ACL2013に採択された

題名の通り、the annual meeting of the Association for Computational Linguistics (ACL)のlong paperに採択されました。

ACL自然言語処理で最高峰の会議です。

博士課程も行かない自分にこのようなご褒美がもらえるなんて、嬉しいという気持ちとともに申し訳ない気持ちもあります。

 

  • 内容について

論文の内容は、DEIM2013とNLP2013の内容を組み合わせたものとなっています。

2本立てで構成されていて、

  1. 発話が受け手にどのような感情を喚起するか推定する
  2. 受け手に特定の感情を喚起させる応答を生成する

となっています。

 

手法はとてもシンプルで新規性があるわけではないのですが、感情と対話という切っても切りはないせない要素に焦点を当て、今までにない新しいタスクを提案したことが評価されたのだと思います。

特に対話システムの発展においては,なくてはならない要素技術なのではないでしょうか。

 

  • 論文採択について

要因はNAACLで落とされたことを踏まえて、テスト方法を強化したことだと思います。

新しいタスクなので、イチャモンをつけられやすく、「その評価方法妥当なの?」「テストデータはそれでいいの?」とか色々言われないよう気をつけました。

M1全員を動員し、テストデータの作成と評価を行なってもらったかいがありました。

 

またNAACLでは、ある程度自分で英語を書いたら、レビュアーに「英語が使える人にチェックしてもらったほうがいいよ」と言われてしまいました。

それを踏まえ、今回は最初から先生方に任せ、クジラに添削を依頼して完璧な文章力にしたのも大きかったように思います。

 

よく言われることですが、本命の会議に出す前に他の会議に出しておいて、弱点を見つけることは非常に重要だと実感しました。

 

  • 感想

何度もこのブログで言っていることですが、私の研究の8割は先生方の貢献で、私は残り2割を頑張ったに過ぎません。

そんな環境で研究できたことも感謝だし、先生方には一生感謝していると思います。

 

博士課程には進まなかった私ですが、いつでも大学に戻れるよう準備はしておくことにします(苦笑い)